まるめてポイ

まるめてポイするような書きたい事を書きたい時に書きなぐります。書いてることをくしゃくしゃ丸めてポイしたくなったら筆を止めます。基本更新しません。

豚肉「なに……? どこなのここは…?」

豚肩

豚肉「とても汚い……」
『ここは僕のキッチン、そしてキミは既にまな板の上さ』
豚肉「どういうこと? 私、帰りたい!」
『それは無理だ。今からキミは僕に料理されるんだ。ぐへへ。お買い得に安く売られたんだよキミは』
豚肉「!!?」

 『まずはそのキレイな身を晒そうか。僕が剥ぎ取ってあげるよ』
バリバリ!!
豚肉「イヤーー!」

『騒ぐんじゃない。そのまな板の上で黙って寝てればいい』
豚肉「なんなのこのショッキングピンクの悪趣味なまな板…やだ……ちゃんとジョイで洗ってるの?」

『もちろん綺麗にしているさ。このスターパワーでね』
豚肉「!? なに! なんなのその見た目だけパクってる100円ローソンで売ってそうな安物!! そんなまな板の上で料理されるなんていや!!」

にくきる

『へへへ、もう遅いよ。お、こいつはなかなか肉厚じゃねえか。大きめサイズでキレイに切り分けていってあげるよ』
豚肉「やだ…そんなに見ないで……」

しおかける
『やだね。次は塩を多めにぶっかけてやる。表裏にたっぷりとな!』
豚肉「パンチが! パンチが効いちゃう!」

こしょうかける
『そうだよ、そのなよなよしい味と、さらにこの粗挽き黒こしょうでくせぇ獣臭を消してやるんだ。オラァ!!』
豚肉「もうやめて! 体がザラザラしちゃう!(でも何これ…臭みが、消えていく…悔しいぃ///」

『うるせえ豚だな。しばらくここに詰め込んでやる』
ドサドサ。
ちょうみりょういれる
豚肉「今度はなんなの!? 何でなの!? 何でヴィヴィアン・ウエストウッドのハートのオーブ柄の靴下なの!!?」
『画像端のこまけぇとこまで気にしなくていいんだよ』

豚肉「やだ! 出して! 出してよ!!」
『出して? 逆だな。ニンニク・ショウガ・みりん・酒・しょうゆ・オイスターソース・ごま油をぶち込んでやるんだよ!!!』
豚肉「イヤアァァァア! そんなにたくさん入れられると味がムラムラになっちゃうぅぅ~~!!」
『安心しな、よぅく揉み込んでやるからよ……』

もみもみ、もみもみ

豚肉「あ…あ…何これ…すごく…味が馴染む」
『やっとおとなしくなったな。小一時間そこで寝てな』

ねかせる
豚肉「zzz……」

~小一時間後~

ジュー……

豚肉「熱っ」
『目が覚めたか』
焼き目をつける

豚肉「いつのまにフライパンの上に!!?」
『今さっきさ。どうだい? たっぷりのオリーブオイルと牛脂がひかれた上で焼かれる気持ちは?』
豚肉「体が! 体が熱くなっちゃう!!!」
『安心しな、強火で焼くのは表面だけだ。じっくり焼くと固くなっちまうからな……。その代わり丁寧に全面焦げ目をつけてやるよ」
豚肉「表面が…こんがり…こんなの初めて……」

『ちなみにキミからとれたダシは米にたっぷり吸わせてやったからな。フヒヒ。肉の欠片もいれてやったぞ』
こめたく
豚肉「そ、そんな。。最後の一滴も無駄なく搾り取られるなんて。。。」

グツグツグツグツ……
豚肉「!? この音は?」

ワイン
『おっと、赤ワインのアルコールが飛んだようだ』
豚肉「何をする気なの!?」
『ここにキミを漬け込むんだよ。安心しな、前回思いの外大量に余った赤ワインの処理に困っていたからたっぷりと注いでやった。むしろこのためにキミを買ったんだよ。特売でな!!』
豚肉「ヒィ!! せめて! せめてキッチンマットを拭いて!」
『生憎このキッチンマットは使い捨てだからわざわざ拭く必要なんてないんだよ! おとなしく煮込まれてな!!』
豚肉「そんな……。ただの安物赤ワインそのままに漬け込まれるなんて……所詮私は特売の豚なの…?」

『これで終わるわけがないだろ?』
豚肉「?」
『安物のお前を極上の豚に変える良い物を用意した。コイツだ』
スパイス代用

豚肉「…? これは…アラビアータソース?」
『そうだ。本来パスタに使われるこいつだが、調味料として使うことで元からトマト・ニンニク・ハーブ・唐辛子・オニオンがブレンドされているお得なお前にお似合いのお得アイテムだ。一人ぼっちはさみしいだろぉ~? こいつらがキミの体にまとわりつくんだ」
豚肉「鬼畜! 鬼畜よぉ!」
『そうさ、これは香りの暴力なのさ!!』
 
ドバドバドバ!!!

にこむ

豚肉「ア"ァ"ーーーーーーーーー」


『緊張して固くなるのは最初だけさ…じきにトロトロになる。その頃にはキミは原型を留めていないだろうけどな……』

豚肉「みないでぇ…みないでぇ…」

『おっとそうだ、フタをしないとな……蓋なしで弱火で煮るかもしくはフタを少しずらして常にキミを見てやるよ。とりあえずフタが見当たらなかったからこいつで我慢しな』

ふた

豚肉「ヤメテェ!! これは明らかに土鍋用のフタよ! こんな大きいの私には無理ヨォ!!!」

どきょう


『って阿部さんも言ってるから大丈夫だ。120分コースと先は長いからな、すぐに慣れるさ』
豚肉「本当に私、スプーンで切れるぐらいゆるゆるになっちゃう……」

~120分後~

完成

『肉吸い炊き込みご飯の上でぐちょぐちょじゃないか』
豚肉「ううぅうぅ……」
『実は僕も初めてでね…ありがたく頂くよ……』

パクー






















『うますぎワロタ』